こんにちは。なかやんです。
以前、勤務している会社でFFS診断というものを受けさせてもらいました。
FFS診断とは、80個の簡単な質問に答えることで自分と他者との違いを導き出し、ストレス要因と、ストレスがかかることで陥る状態を理解できる診断ツールです。
僕、正直こういう性格テスト的なものって全く信頼してなかったんですが、出てきた結果を見て、本当に親・兄弟、友達によく言われることが書いてあったので驚きました。
FFS診断は自分のキャリアプランを考えたり、働きやすい環境を作るのに非常に優れていると感じています。
なので今回はFFS診断で分かったこと、受けるべき理由について解説していきたいと思います。
なお、学生の方は学校のメールアドレスで会員登録をすることで無料で受けることができますが、社会人の方は法人で申し込む必要があるので、会社の人事にお願いしましょう笑
- FFS理論ってなに?
- どうやって読み解けばいいの?
FFS診断(理論)とは?
人間関係で発生する問題やシナジーを客観的に把握でき、対策を具体的に提示できる理論
FFS理論は、人間関係を可視化し、ストレス原因を仮説立てることができます。
また一人ひとりの個性を活かし、組み合わせを変えることで成果を創出することができます。これまでの人事の常識では考えられないことができる理論です。
つまり自分がどういう時にストレスを感じる人間なのか、という観点から自分の強みや特性を導き出す診断方法です。
ストレス要因をまず知るところから始まるというのがとても面白いですね。
多くの企業に導入されており、特に人事部門の方が職務適性や組織編成などに役立てるケースが多いようです。
また、学生の方も受けることができるので、自分の強みを把握して就職活動に役立てることもできます。
FFS診断は5つの行動因子で計量する
FFS診断では個人を5つの行動因子に分けて、それぞれどの因子が強いのかで特性とストレス要因を判断します。
少し長いですが、動画をのせておきます。体感的には意外と早く終わるので時間があればご覧ください。
ちなみにイラストはちゃんとしてるのに、声優(?)さんがアレすぎてかなりシュールできになっています。
5つの因子は下記の通りで、ストレス状態がポジティブ・ネガティブな時、どのような特徴があるのかを示しています。
ポジティブ | ネガティブ | |
A.凝縮性 | 指導的 | 独善的 |
B.受容性 | 養育的 | 介入的 |
C.弁別性 | 論理的 | 機械的 |
D.拡散性 | 活動的 | 衝動的 |
E.保全性 | 協調的 | 追随的 |
凝縮性
凝縮性はこだわりの強さ・頑固さを表しています。
自分がすべきだと思うことは正しいこと、推し進めることが正義であるとこだわります。通常、リーダーシップをとる人に出やすい因子です。
口癖は「〜すべきだよね」「〜はあってはならない」などです。
凝縮性が高い方は、自分の価値観や考え方を頭ごなしに否定されるとストレスを感じます。
ストレスがかかった状態になると、相手を説き伏せようと「独善的」「支配的」になります。
受容性
受容性は面倒見のいい人、柔軟性・優しさを表しています。
お世話好きで無理難題も引き受けてくれますが、他人の頼みを聞き入れすぎてキャパオーバーになることもあります。
存在を蔑ろにされることにストレスを感じ、介入しようとしますが、さらに負荷がかかると「逃避的」になり、「目をそらす」ようになります。
ちなみに日本人にはこの受容性の因子を持つ方が多く、実際私の周りにも受容性の因子が強い方は多かったです。
弁別性
弁別性は合理性・計算性を持って物事を都合よく切り分けることを表しています。
他の方からは「ドライ」と取られる傾向にあり、常に「白か黒か」に分け、曖昧な状況を嫌います。
義理人情など割り切れない状況にストレスを感じ、負荷がかかると「機械的」、「詭弁的」になり、物事を諦めようとします。
拡散性
拡散性は自ら動き回る、創造性・活動性を表しています。
新しいことに積極的に取り組むので「挑戦的」とも取れますが、飽きっぽいところもあり、搔きまわすタイプとも言われます。
制約されることを嫌い、「じっとしなさい」「動くな」と命令されるとストレスを感じます。
負荷がかかると「衝動的」「破壊的」になり、急に物事を投げ出したりします。
保全性
保全性は維持しながら積み上げることを得意とし、工夫・改善性・協調性・几帳面さを表します。
仕組み化が得意なので、周囲と歩調を合わせようとしますが、慎重すぎて「動かない人」とされることもあります。
状況な急激な変化や、先の見えない状況にストレスを感じ、負荷がかかると「思考停止」などの状態に陥ることもあります。
FFS診断を受けた結果
以下が僕のFFS診断の結果です。
弁別性が一番因子として強い結果となっています。ちなみ通常2〜3個は強い因子が出るらしいのですが、なぜか弁別性一強状態の結果になりました。
確かに身近な人からは「ドライ」「冷たい」とかなりよく言われますw
あとは自分にとって利益になるか否かが行動原理の大部分を占めているという性格も、弁別性に現れていると感じます。
上司から指示があってもやりたくない(利益になると思えない)ことはやらない、というかなり扱いづらいであろう性格もここに現れています。
次に弁別性因子の強い人がストレスを感じると、どうなるかについて添付します。
僕のストレス値は適正なようです。
ちなみに赤の部分まで行ってしまうと強いストレスがかかっている状態です。当然悪い状況なのですが、実はストレスが全くない状態も良いとは言えません。
ストレス値が極端に低い状況は、仕事がマンネリ化しており、刺激がない環境であると言われます。
「ディスストレス状態になるとどうなるか」というのは、これほぼ100%当てはまりますね。
特に、一人になりたがる、早く帰ろうとし、予定を入れない、というのは僕のことを言っているのではないかというレベルです。
弁別性って一緒に仕事をする人にとっては、相当めんどくさい因子なのではなかろうか…
FFS診断はどう読み解けば良いの?
FFS診断は単なる適性検査でも性格診断でもありませんし、ひいては占いでもありません。
「お、当たってる当たってる!」で終わらせず、自分がどのような状態にストレスを感じて、負荷がかかるとどのような傾向になるのか、というのを理解し、それを避けようとすることが大切だと思っています。
また、一緒に働く人がどのような因子が強いのかを理解し、ストレスがかかるとどうなるのか、というのをあらかじめ知っておくことでハレーションを防ぐことができます。
ちなみに一度FFS診断をやると、この人はおそらくこの因子が強そう、というのがなんとなく分かってきます。しかも割と当たってたりします。
実際にその人の診断結果を知らなくても、5つの因子の特徴を把握しておくことで、一緒に働く人がどのような特徴を持つのか、どうすればオーバーストレスにならずに働けるのかを知ることができます。
また自分が持つ因子以外の特徴は意外な気づきを与えてくれます。
例えば、僕が持っていない「受容性」「保全性」が強い方は、ストレスがかかるとさらに頑張ろうとし、長く会社に残る傾向があるそうです。
これ、僕には考えられないことなんですよね。なので、今までの僕だったら普通に「頑張ってるなー」と思って終わりです。
ですが、その人が「受容性」「保全性」が高いとあらかじめ知っていれば、遅くまで働いていた場合、ストレスがかかってるんだなと察知することができ、何かしらの手を差し伸べることができるかもしれません。
このようにチームビルディングに役立てる使い方ができたり、Aさんの持つ因子とBさんの持つ因子はソリが合わないから同じチームにするのはやめよう、などあらかじめリスクとなる要因を排除することもできます。
とても合理的な人事ができますよね。「なんかこの人合わないなー、僕が悪いのかな」というのも、実はデータに基づいた結果だったと言われれば腑に落ちます。
まとめ
昨今、働き方改革が取り沙汰されていますが、そもそも一緒に働く人がどういう性質を持っているのかを知るということが根本的な働き方改革につながると思います。
そういう意味でFFS診断を推し進めている企業は画期的ですね!
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」というのは手垢がつくほど言い尽くされた孫子の言葉です。
「彼を知る」前に、まず自分がどういう人間なのか、というのをこの機会に知ってみてはいかがでしょうか。
意外な気付きがあるかも知れませんよ。