こんにちは。なかやんです。
みなさんはジョブホッパーという言葉をご存じですか?一般的には下記のような人をジョブホッパーと呼ぶらしいです。
「ジョブホッパー」――明確な定義はないが、半年や1年など短期間で転職し、転職回数が5、6回を超えるビジネスパーソンを、人事部は「ジョブホッパー」と呼ぶ。ジョブホッパーは、中途採用市場で敬遠される。そもそも「面接する時間も無駄だ」と、中途採用の募集要件に転職回数3回以内などという要件をつけて、ジョブホッパーを採用検討対象から排除する企業が多い。
ブロガーのイケダハヤトさんもジョブホッパーについて言及していますね。
これらの記事ではジョブホッパーについて好意的に捉えられているようですが、日本ではあまり良い意味では使われていないようです。
すぐに目の前の仕事を放りだす、こらえ性のないやつ、というイメージなのでしょうか。
ちなみに僕は現在27歳ですが、新卒から計3回転職しています。
同年代の親しい仲間内で、同じように大学を卒業した人が3回も転職しているケースはありませんし、なんなら1度も転職を経験したことがない人の方が多いです。
20代で3回転職をしているわけですから、着々とジョブホッパーへの道を辿っているといえるでしょう。
人事からは避けられるジョブホッパーですが、本当にいわゆる「地雷」なのでしょうか。
今回は、僕がこれまで見てきた複数回転職経験のある方と、ジョブホッパーになる方の特徴について説明していきます。
ジョブホッパーの意味
ジョブホッパーという言葉自体割と新しい概念らしく、明確な定義はないようですが、冒頭でもお話しした通り、短期間で5~6回転職を繰り返している人をジョブホッパーというらしいです。
同じような言葉でキャリアビルダーという言葉もあるらしいですが、こちらは転職のために積極的にスキルアップ(資格取得)をしたり、計画的に転職する人のことを言うらしいです。
意味合い的にはほぼ同じで明確な区分はないように思えます。
個人的にジョブホッパーという言葉のイメージが良くないので、キャリアビルダーという言葉が何者かによって生み出されたのではないかと思っています。
なのでこの記事ではジョブホッパーとキャリアビルダーをほぼ同義として扱います。
ジョブホッパーとキャリアビルダーは意味が似ているが、文脈によって使われ方が変わるので注意。
ジョブホッパーは優秀?地雷?
ジョブホッパーは人事の中では「地雷」とみなされる傾向が強いようですが、冒頭の記事のように「優秀」と評価されることもあるようです。実際のところどうなのでしょうか?
僕は数年前からWeb業界に身を置いています。この業界は本当に人の移り変わりが早く、さらっと競合へ転職する人とかざらにいる世界です。
恐らく社会でも特に移り変わりの激しい業界にいるので、自然と複数回転職を重ねている、いわゆるジョブホッパーの方を多数見てきました。
これは完全に僕の主観&自分を棚に上げる発言なのですが、この業界でいうと確実に場数を得ている人の方が優秀に感じます。
少なくとも複数回転職している人で「この人、どうしようもないな…」という人は見たことありません。
理由として、複数のコミュニティ(職場)に身を置いてきたことで、自己と環境を俯瞰できる能力とそれに柔軟に対応できる能力が身についているからだと思います。
仕事ができる・できないというのは、自身の能力を俯瞰し、会社あるいはクライアントから求められることに自分の「できること」をうまく当てはまることだと僕は思っています。
一方で「地雷」と判断されてしまう人には以下の特徴があります。
- これまでのキャリアに一貫性がない
- 一貫性がなかったとしても明確なキャリアビジョンがない
会社の人事の方や転職を考えている方に伝えたいのは、転職回数が多いからダメ、というわけではなく、その人のキャリアと考え方に一貫性やビジョンがあるかという所を考えるべきということです。
もはや転職サイトでも語りつくされていることだと思いますが、やはりこれがないと「ただ仕事が嫌だったんだな」とか「人間関係の構築がうまくないのかな」という印象を持たれ「地雷」認定されてしまいます。
ただ本当に仕事が嫌な場合や、上司が嫌いな場合もあると思います。
その場合は、「仕事内容があいませんでした。なぜなら僕の描くキャリアプランは○○だからです」と嫌な理由になるべく具体性を持たせる必要があります。
ジョブホッパーになる人の特徴
まさしく僕がジョブホッパーと呼ばれる側の人間なので、僕という人間を紹介することがジョブホッパーの特徴を伝えることになりますw
ジョブホッパーになりがちな人の特徴は以下のものが挙げられます。
- 行動原理が常に「自分の利益になるか否か」
- 仕事または職場の人間に対してドライな関係を望む
- 物事の割り切りが極端、悪く言うと諦めが早い
- 新しい知識を吸収することに貪欲であり、楽しみを覚える
完全に自己紹介なのですが、こんな人間は日本の組織で長くはたらくことができませんw(もちろんこれ以外にも要素はあると思いますよ!)
これはffs診断という自己理解ツールを用いた僕の特徴です。僕はセールスの経験が長いのですが、こういった特徴はエンジニアの方によく現れるらしいです。
確かにエンジニアの方って、最近はフリーランスも多く、あまりひとつの会社で長く働くイメージが薄れつつある職種の一つです。
余談ですが、職場の方とドライな関係を望む人って一定数いると僕は思っています。ですが、同調圧力というか、あまり理解されない傾向にありますよね。
先日R25から掲載された、元nanapiのけんすうさんのインタビューが面白かったので、職場の人間関係に悩んでいる方はぜひご覧になってください。
https://r25.jp/article/612464296217267514
転職回数の多さで悩んでいる人どうすればいい?
僕は世の中にジョブホッパーが増えることを歓迎しており、むしろ推進派なのですが、そうは言っても転職回数に対する世間の視線は冷たいものです。
闇雲な転職を繰り返さないためにはどうすれば良いのでしょうか?
そもそも人が転職する理由は下記のようなものが考えられます。
- 労働条件が悪い(残業が多い・給料が少ないなど)
- 職場の人間関係が好かない
- 職種が自分に合わない
- スキルアップの展望がない(仕事がつまらない)
このうち、その会社に入社する前にある程度判別できるものは赤線を、そうでなく入社後に判別すべきものには青線を引いています。
労働条件に関しては、入社前にある程度把握することが出来ますし、面接で聞くこともできます。これが理由で転職している方は、自分の労働条件をよく確認してください。
注意すべきは、青線の部分です。これらは、入社後に判明することが多く、最初は小さな歪でも、積み重なって退職の理由になりうるものです。
そしてこれらが理由になって転職をする方は、まったく同じ理由でまた転職をする傾向があります。僕もそうです。
しかし、それは悪いことではありません。いつまでも良好な人間関係が続くことや、いつまでもスキルアップし続けることの出来る職場など存在しないからです。
なのでこういう方々は、(僕も含め)もはや常に転職の可能性を秘めていると言っても過言ではありません。
言い換えれば、なるべく自分にとって良い環境で働くことに貪欲とも言えるでしょう。
広く、様々な世界を知りたい方々なので、僕はこういう方には副業をオススメします。
ジョブホッパーが副業をすべき理由
職場の人間関係が合わない、スキルアップできそうにない、と思い立ったがすぐに転職しているようでは、さすがに一貫性がないと思われてしまっても仕方ありません。
職場の人が好かないのであれば、仕事上なるべくコミュニケーションが発生しない生き方を選ぶ。
スキルアップできそうにないのであれば、自分はどのスキルを磨きたいのかを模索する。
このように「生きるための選択肢を増やす」という意味で副業はオススメです。僕も2018年1月から本格的に副業を始めて、随分選択肢が広がったように思っています。
ちなみに僕はこれまで営業しかしてきませんでしたが、メディア運営をしたいと思い、副業でライティングやメディアのディレクションを始め、今では企業でメディアの編集長をしています。
闇雲に転職を繰り返さないためにも、自分がやりたいことを「ちょっとお試し」できる副業を始めて見てはいかがでしょうか。
https://20sinvestment.com/2018/06/02/fukugyo-ninteilancer/