キャリア

「愛社精神」は必要なのか?会社というコミュニティがあまり好きでは無い人へ

こんにちは。なかやんです。

みなさんは働いている会社に「愛社精神」を持っていますか?

愛社精神とは言葉の通り、自分が働いている会社を愛することです。

同じ会社に属する人々に対し、家族のように接し、共に長い時間を過ごすことで愛社精神が芽生えると、日本社会ではまことしやかに言われています。

愛社精神を持ったり、そのコミュニティに深く根付いていくことは、日本の会社で長く働くためには必要不可欠です。

一方で、僕はこれまで働いてきた会社に愛社精神を抱いたことはありませんでした。

もちろん、個人単位で「この人はうまが合うから長く付き合っていきたいな」と思う人はいましたが、会社のために!一丸となって!俺たちは仲間だ!みたいな精神になかなか馴染めませんでした。

僕は現在リモートワークをしており、このような環境からは離れることができましたが、愛社精神が持てなかったり、いまいち会社に馴染めない、という方はたくさんいるのでは無いでしょうか?

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今回は、「愛社精神って必要なの?」「会社というコミュニティを好きでいることにメリットがあるのか」ということについて記事にしようと思います。

愛社精神を持つサラリーマンは自己利益の塊である

誤解を恐れずいうと、愛社精神や帰属意識を持つことのメリットって、そのコミュニティで評価されやすくなる、ということなんですよね。

全く同じ能力を持つ社員が二人いたとして、一人は会社の行事やイベントに積極的に参加し、夜遅くまで残業して頑張っているのを目にする。もう一人は付き合いも悪く、定時で帰る、人はどちらに大きな仕事を任せたいと思うでしょうか。

悲しいことに、世の中的にはおそらく前者でしょう。

特定のコミュニティ、今回でいうと、会社での自己評価を高めたい場合やそれによって長期的なメリットが得られる場合、愛社精神を持つことは非常に大切です。

愛社精神や帰属意識を持たないことのメリット

では、そもそも会社などのコミュニティからの評価を気にしない場合、どうなるでしょう。

会社という組織を全く愛さず、ただ労働の対価として賃金を受け取る場所と考えている僕のような人間の場合です。

そのような人間にとって、愛社精神を持たないことには実はメリットがたくさんあります。

これは、哲学者の中島義道さんの「私の嫌いな10の人びと」という本にも言及があるので、一部抜粋します。

私は大学という組織をまったく「愛して」いないので、つまりそれは月給をもらうための機関だと割り切って、それ以上何も期待していないので、ただ思うことをそのまま言う。

その場合、私の発言の「裏」には何もない。ただ、そう思ったからそう表明しているだけなのです。

つまり自分の行動が自己利益によって阻害されないので、かなり自由な立ち回りが出来るということです。

会社内で自己利益を求めるのであれば、どうしても上司などに合わせる必要があります。

上司が黒といえば、白いものも黒であると賛同する必要性も出てきますし、周りが残業しているから気まずくて帰れない、みたいな状況が起こりがちです。

僕は帰属意識を持つことにメリットを感じられなかったので、だいたい定時に帰り、ブログを書いたり副業をしていたりしました。

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開き直って愛社精神や帰属意識を捨てれば、このような自由な立ち回りができます。

実際、仮に残業した時の残業代と残業時間分を副業に当てた時の金額を比較すると、副業した方が金銭的な効率が良かったりもします。

会社にいまいち馴染めない、なんか雰囲気が好かない、という方は、思い切って帰属意識を捨て去ることでストレスから解放される可能性もあります。

余談ですが、中島義道さんの著書は「自分は社会不適合者なのではないか…」と思っている方に勇気を与えてくれるものが多いので、一度手に取られることをオススメします。

会社以外のコミュニティを作ることをオススメする理由

そもそも、「会社に尽くします!」とか言って、自分というリソースを一つのコミュニティに集中させることそのものが、僕はリスクであると考えています。

これは別に仕事に限った話ではなく、所属するコミュニティは少なくとも3つは持っておくべきだと思っています。

一般的には所属コミュニティは5つあると精神が安定すると言われているらしいですね。

僕は5つも活発なコミュニティがあると疲弊するので、キャパシティ的には3つが限度です。

3つから4つに所属コミュニティを増やそうとすると、一番関係が希薄だったコミュニティが切れて入れ替わる、という感じですね。

だいたい皆さんこんな感じなのではないでしょうか?(違ったらすみません)

少し話が逸れましたが、仕事に関しても複数のコミュニティでマネタイズするべきです。

よく言われる話ですが、所属している会社が仮に倒産したらどうすんの問題ですね。

明日会社が潰れてもお前食っていけるだけのスキルあんのか?!的な自己啓発は、僕は好きではないのですが、収入元をリスクヘッジしておくのは、これからの時代重要だと思います。

愛社精神を持つのはいけないことなのか?

散々言ってきましたが、別に僕は愛社精神を持ったり帰属意識を感じることがいけない、と言っているわけではありません。

本当に素敵な企業は従業員も「愛する」べきだと思いますし、リクルートやサイバーエージェントのような会社が、あれだけの規模の売り上げを出すのは社員の「愛社精神」の賜物だと思います。

ただ、大して待遇も良くない会社の上司や社長が「お前は愛社精神が無いなぁ!」みたいなことを言っており、もしそれに悩んでいる人がいるのであれば、いっそのこと開き直ってしまうのもいいのではないでしょうか。