株式投資型クラウドファンディング

株式投資型クラウドファンディング「Unicorn(ユニコーン)」の第4号案件はIoTプラットフォーマー

こんにちは。なかやんです。

今回、新進気鋭の株式投資型クラウドファンディング「Unicorn(ユニコーン)」から第4号となる案件が発表されたので、どのような案件なのか解説していきたいと思います。

株式投資型クラウドファンディングってなに?という方はこちらの記事をご覧ください。

こちらの案件は募集終了となりました。

株式投資型クラウドファンディング「Unicorn(ユニコーン)」について

案件紹介の前に簡単に「Unicorn(ユニコーン)」について説明しておきます。

「Unicorn(ユニコーン)」は2015年に設立された企業で、主にIPOを目指す企業の資金調達をサポートする株式投資型クラウドファンディングサービスを運営しています。

その特徴は創業間もない「スタートアップ」への投資に特化したサービスという点です。

スタートアップ企業は、基本的にIPOまたは事業売却を目的としているところが多く、出口戦略が明確です。

「Unicorn(ユニコーン)」はそんなスタートアップに対して上場までのサポートを行うということになります。

2019年7月には待望の第1号案件が公開され、瞬く間に目標募集額を達成し、2020年1月に公開された第2号案件も無事に目標募集金額を上回る額の調達に成功しました。

直近では2020年3月に第3号案件の募集が行われ、こちらも目標金額を上回っています。

順調に案件数が増えてきた「Unicorn(ユニコーン)」が、今回第4号案件を発表しました。

今回の案件は、IoTソリューションを提供する「株式会社Momo」です。

「Unicorn(ユニコーン)」の第4号案件「株式会社Momo」とは

株式会社Momoは2016年に設立された神戸市の企業です。

企業のIoT導入支援が主な事業で、特に「Palette IoT」という総合IoTプラットフォームの提供がこの会社の目玉であり、「Palette IoT」のグロースが今回の資金調達の目的でもあります。

IoTは企業の参入障壁が高く、需給があっていない

「IoT」という言葉が世の中に浸透して久しくなり、事業のさらなる成長にはIoTの導入が必須の企業も出てきています。

しかし、IoTの導入には莫大な費用や時間がかかり、参入障壁が高いという現状があります。

事実、国内でのIoTの市場規模は、2024年に約13兆円まで拡大する予想ですが、年平均成長率は12%と低い数値です。

引用:「Unicorn(ユニコーン)」

「Palette IoT」により、企業は安価で効率的にIoTを構築可能

「Palette IoT」を導入することで、IoTに必要な「ハードウェア」「通信技術」「データベース」「データ解析技術」「ユーザーインターフェース」など、各業務タスクに特化したソリューションを安価かつ効率的に開発することができます。

引用:「Unicorn(ユニコーン)」

具体的な使用例として、株式会社Momoの公式ホームページでは、農業・介護・除雪などの分野が挙げられています。

引用:「Unicorn(ユニコーン)」

例えば、新型コロナウイルス対策分野での「Palette IoT」の活用法でいうと、

「非接触型の感染検知・防止システム」

人の有無や移動状況を把握する人感センサ、体温を測定する体温センサ、また血中酸素濃度を測定するセンサなどを組み合わせることで、非接触で感染を監視可能なシステムを構築できます。感染リスクを軽減し、生産性向上にも繋げることができます。

引用:「Unicorn(ユニコーン)」

上記のように転用が可能と述べられています。

「Palette IoT」のマネタイズとロードマップ

「Palette IoT」を利用した受託開発と、プラットフォームの利用をサブスクリプション形式で提供することの二軸でマネタイズをはかっています。

同社は、建設現場における建設機械のスマート化では、以下のような料金プランを試算しています。

建機1台あたり約5万円程度、畜産現場における飼料管理のスマート化では設置費用として1ユニット(センサ20個+データ中継機器)約80万円での販売を見込んでいます。

加えて、導入の初期費用5万円、月額利用料金として月額400~1000円の課金を想定しています。

引用:「Unicorn(ユニコーン)」

当面は受託開発で短期的な利益を得ることになるでしょうが、顧客が増えてくればサブスクリプションでのストック収益が伸びてきて、安定した収益をあげる可能性があります。

同社のロードマップとしては、2024年2月期に売上高約49.6億円、営業利益23.2億円を目指しています。

引用:「Unicorn(ユニコーン)」

IoTソリューションを一気通貫して安価で提供できる独自性、企業の参入障壁が下がることによる需要増、同社の競争優位性から成長の余地は大きく、3~4年後の上場を目指すとのことです。

「株式会社Momo」の募集に応募するには

株式会社Momoの申込は2020年6月2日から開始です。

募集要項
  • 目標募集額…7,500万円
  • 募集価格…1株あたり125,000円
  • 申込単位…1株
  • 最低申込金額…125,000円/1株

なお、申込みの受付は先着順となります。

株式会社Momoの募集に参加するには事前に「Unicorn(ユニコーン)」に会員登録し、申し込みを行う必要があります。

「ユニコーン」への登録はこちら

投資家登録をすることで事業計画やリスク情報、審査結果、契約締結前交付書面等が確認できるようになるので、必ず確認しておきましょう。

今回の募集は、目標募集金額7,500万円と過去最大規模となり、動向にも注目が集まります。

今後も注目の案件の募集が期待できる「Unicorn(ユニコーン)」、引き続き情報を追っていきたいと思います。